その他おすすめのオンデマンド印刷取扱い印刷所
ホープツーワン | ほおぷちゃんでおなじみの印刷所さん。2018夏にセットがリューアル |
サンライズパブリケーション | 疑似インクや豊富な遊び紙で、楽しい本作り!印刷の線はとてもシャープ |
ねこのしっぽ | 20部から受付可能でますます身近になりました。何とスマホのアプリで描いた漫画も対応! |
PICO | 小説は10冊からOKの「わたしの小説セット」がお得。他にもオンデマンドのセットが非常に豊富です |
ONE BOOK | 「自分だけの1冊」でも対応でき、豊富な本文用紙から選べます |
日光企画 | とにかく親切な対応が高い評価。オンデマンドは平綴じと中綴じセットがあります |
コミプリ | 豊富な用紙で楽しい本作りができる印刷所さんです |
この他、初心者でも安心の印刷所さんは随時追加していきます。
オンデマンドで印刷を発注するときに注意したいこと
よく言われていることに「オンデマンドはテカる」「ムラが出る」というものがあります。しかしこれらも、オンデマンド印刷の特性を良く理解し、データを作ることである程度回避できます。
オンデマンドで気になるテカりについて
トナーを用紙に熱転写し、オイルで圧着させるために、どうしても特有のテカりは発生します。しかし、印刷機器の技術発達により、印刷会社さんにもよりますが、オイルのテカりは減少傾向にあります。
近年発売されている、新しいオンデマンド印刷機の特徴をご紹介します。
- トナー自体にオイルを含ませ、定着オイルを全面に塗る必要がなくなった機械
- マットトナーを使用し、ワックスで定着させる機械
- 定着オイルを必要としない機械もある(例:CANON varioPRINT135シリーズ)
このように、技術は日々進歩しています。前回のイベントではテカっていた印刷面が急にマットになった、ということがあれば、印刷所さんが新しい機械を導入したのかもしれません。
それでもテカりが気になる場合は、以下の方法を試してみましょう。
表紙・・PPを貼る
本文・・ベタ面を少なくする(大きなベタ面を減らす・アミにする、など)
用紙・・つるつるのものはテカる傾向にあるので、ラフな用紙に変えるなど、印刷所さんに相談する
表紙のPPは、印刷面の保護のためにもできるだけ必要です。圧着させているとはいえ、背表紙に色がかかっている場合には、どうしてもそこから色が剥がれてしまうことがあります。(注:「背割れ」)
また本文は、用紙によって、テカりが目立ちにくいもの、逆に目立ってしまうものがあります。初めての場合は特に、納期・締切に余裕を持って、印刷屋さんに相談をしてみることをおすすめします。
漫画は特に、ベタ面のテカりや、表紙ではトナーの盛り上がりが気になる印刷会社さんもあるかもしれません。印刷見本を数社取り寄せて、見比べて見る・手元にある同人誌を見てみる、など実際に印刷された物を確認してみましょう。
小説であれば、正直本文のテカりは気になりません。12ポイントなど大きめで太いフォントを使えば気づくかもしれませんが、8~9ポイントで明朝系なら、よくよく見ないと気づかないことがほとんどでしょう。
オンデマンド印刷のムラについて
アミ点で表現されるオフセット印刷と違い、オンデマンド印刷はグラデーションやベタ面に弱いです。これは、印刷機械上どうしようもないことなので、対応策を取ることがおすすめです。
- 淡い色のベタ面は、色をたくさんかけあわせないようにする
- つるつるの用紙ではなく、エンボス系や、ざらっとした用紙にしてみる
また、オンデマンド印刷は、日々の気温や湿度・機械のその日のコンディションによって、色が左右されます。数か月前の本と同じ色、というのは難しいかもしれません。また、同じ日に出した印刷物でも、1枚目と数十枚目では色が微妙に変わることがあります。
厳密に色を合わせるとなると、色見本を出した上でオフセット印刷がベストです。色にこだわりのある人は、表紙だけオフセットにすることをおすすめします。
まとめ
オンデマンド印刷を取り扱っている印刷屋さんは多く、1部から受け付けているところもあります。15部、23部、などの「必要な数だけ」に対応できるのも「オン・デマンド(要求があり次第)(必要なときに、必要なだけ)」ならではの特徴です。
装丁にこだわった1冊や、まずは出してみたい1冊など、さまざまな自分なりの同人誌作りを、ぜひ楽しんでください。